ADOX注入工法は、『垂直な面に注入する場合はクラックの下方端部から上の方向に』『注入孔を削孔する場合はクラック下方内部から』を原則としています。クラック内に注入剤が完全に充填されていることを確認して、次の注入孔に移るという基本動作を確実に行うためです。
クラックの状態により、低圧から高圧まで、あるいは1.5ショット、1ショット等多彩な注入方式を選定することができます。
ADOX注入工法は同時多孔注入方式ではないため、一見、原始的な施工法に見られがちですが、傷んだものを補修するという作業は手間を掛けて確実に進めていくことが大切です。ADOX注入工法は、このような考え方で今まで多くの漏水に対処し、様々な劣化構造物を補修してまいりました。
ADOX注入工法
注入工法選定フロー